新型コロナウイルスの感染拡大を受けて世界各地のパークが一斉に閉鎖されていました。
殆どの国で6月~7月中に段階的にロックダウンが解除されて営業を再開しています。
そのディズニーパークの中で唯一、いまだに営業を再開できていないアメリカ・カリフォルニア州アナハイムにあるディズニーランド。
同じアメリカでもより大きなリゾートを保有するフロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールドは7月にロックダウンが解除されています。
アナハイムにあるディズニーランドリゾートも当初は7月に再開して開園65周年(7/17)を迎えるはずでした。
きっと幻の記念グッズも用意していたでしょうに残念です。
新型コロナウイルスの影響で2万8000人の人員削減

9月にもアメリカのテーマパーク・リゾート事業で約2万8000人の人員削減を行うことが伝えられています。
人気の娯楽施設なので将来的には元通りになることは間違いなくても営業ができない、営業を縮小しなければいけない以上、同じように雇用を継続するのはさすがにディズニーでも厳しいところ。
元々の従業員数は10万人ほどで人員削減対象となっているうちの67%はパートタイム労働者。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2020年1月~3月までの純利益は前年の同時期に比べて9割減でしたが営業ができない以上仕方のないことです。
11/12に米ウォルト・ディズニー・カンパニーの発表がありました。
7~9月期決算は最終損益が7億1000万ドル(約750億円)の大幅赤字。
前年同期は7億7700万ドル(約820億円)の黒字。
売上高は前年同期比23%減の147億ドル(約1兆5400億円)。
なぜアナハイムのリゾートだけ営業を再開できないのか
同じアメリカでもディズニー側の判断に委ねられているのではなく州ごとの方針に従って営業の再開の有無が決まります。
カリフォルニア州が規制解除の動きを後退させ、開園を予定していた7月での営業再開を無期限に延期されることになりました。
カリフォルニア州はロックダウンは解除されていますが、州知事によると7月にパークを再開するのは安全上十分ではないという考えを持っているためです。
7/17に営業再開の予定がありましたが州知事による行政の許可と労組の合意がとれずに無期延期。
同州で営業を再開している施設
カリフォルニア州にあるサンディエゴの「レゴランド」は一部のエリアで9/5に営業を再開しています。
水族館のエリアとブロックで都市を再現したエリアが再開され、乗り物やプールなどは閉鎖されたままです。
ディズニーランドとロサンゼルスにあるユニバーサル・スタジオ・ハリウッドは閉鎖中。
一般には飲食店、映画館、ワイナリー、ボーリング場等の屋内ビジネスが7/7から再開。
サンディエゴ動物園、サンディエゴ動物園サファリパークなどの施設は6/20から再開。
ロサンゼルスはサンディエゴよりも都会でカリフォルニア州の中でもコロナ感染者が多いです。
とはいえ、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドはロサンゼルスにありますがディズニーランドは車で90分ほど離れたところにあるのでUSHより再開が早いかも知れません。
営業再開の条件~営業再開に向けた新規ガイドライン~
カリフォルニア当局より発表された新規ガイドラインによると新型コロナウィルスの警戒レベルが、最も低い「黄色」になることを条件に、収容人数を25%に制限する厳しい内容です。
このガイドラインが発表された先月、10月のディズニーランドの地域は警戒レベル「赤色」です。
この「赤色」は最も深刻である「紫色」より1ランク緩和されたランクであり、営業再開できる見通しとなる「黄色」までの警戒レベルは以下のとおり。
黄色(営業再開)>オレンジ>赤>紫
「黄色」は人口10万人あたりの新規感染者数(1週間平均値)は1人以下のレベル
これはかなり厳しいです。
「赤色」は4.6人に相当します。
実際に「人の移動頻度が大きな地域では容易ではない」と言っちゃっていますし、再開は来年の春か夏になる可能性が高いとの見方だそうです。
ロサンゼルス・タイムズは2021年夏まで再開することはないだろうと報じています。
正直ワクチンができたところで精度が100%でないと難しいと思います。
日本は緊急事態宣言中にかなり感染者数を抑えられましたがアメリカは日本よりも厳しいロックダウンの中でも感染者数がかなり多かったので都市封鎖解除の中で10万人あたりの感染者数1人になるにはとても厳しいと思います。
新規ガイドラインでは小規模なテーマパークではコロナ警戒レベルがオレンジ色になった段階で屋外アトラクションの再開を許可するとしたそうです。
先ほどのレゴランドがこちらにあたります。
同州では営業再開に向けて業種ごとに異なるガイダンスが設けられれていることが一部から不満が出ているところです。
美容院や理髪店は8月末から営業が認められているのに対し、ネイルサロンは1か月遅れでやっと認められているなど、大きなカテゴリーでは同じようでも業種が細かく分かれていては不満が出ても仕方ありません。
協会からは州が認めるガイダンスが厳しすぎると州知事に訴えているそう。
まとめ
大きな娯楽施設であるディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ハリウッドは来年の夏まで再開できない可能性が高い。
カリフォルニア州では営業再開のガイダンスが発表されているがとても厳しい条件であるため、これクリアしない限り営業再開はできない。
『「黄色」は人口10万人あたりの新規感染者数(1週間平均値)は1人以下のレベル』
しかし、ガイダンスが厳しいことから行政に訴えている協会もあるため、今後このガイダンスが緩和されれば営業再開が早まる可能性がある。
本当であれば開園65周年の記念すべき年でしたが新型コロナウイルスによりいまだに入園できない状態で残念ではありますがアメリカは毎日10万人がコロナに感染しており、死者は毎日700~1000人と多くの犠牲者がでていますのでまずはコロナウイルスの終息が一番の課題です。
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