12/4の発売日に購入していましたが今更ですが感想です。
平野稜二先生作、吾峠呼世晴先生監修の鬼滅の刃の外伝でコミックスです。
ずっとワニ先生の絵で見てきている分、表紙の絵に少し違和感有ではありましたが丁寧に書かれています。
絵については原作よりもアニメのufotableに寄せていますね。
鬼滅の刃の人気キャラクター冨岡義勇と今最も注目度が高い300億の男である煉獄杏寿郎の外伝と言うことだけあってスピンオフでは異例の週間売上85.9万部で2位(1位は同日発売の鬼滅の刃最終巻)。
発売のタイミング的にはこの上ないので今後鬼滅の刃で外伝が出てもこの売り上げを超えるのは厳しいと思います。
ちょっとびっくりしたのが検索ランキングで煉獄さんの方が上位にありました。
流石300億の男、一般人気抜群ですね。
冨岡義勇外伝の全体の感想
話は炭治郎と出会ったばかりの1話の後の話です。
柱になって間もないころですね。
マタギの娘である八重が父の仇を討つために飼い犬と一緒に仇だと思っている熊を探しているんですがその熊の正体は実は鬼になった父だったと言う話です。
正直、面白いと思いませんでした。
こんな何でもない任務の一つを切り取って外伝が終わるのは残念です。
最近鬼になったばかりで十二鬼月でもない普通の鬼相手に水柱が出てくる必要ってあるのかなと言う疑問がありました。
義勇さんの魅力があまり感じられない上に、敵鬼が強いわけでもなく、情に訴えるストーリーを選択されたんだと思いますが特に原作読んだ後だと設定が浅いので何も感じません。
あと胡蝶しのぶが出てきますが必要だったんだろうかと強く感じました。
特に着替えのシーンが不必要。
実はしのぶさんについては原作を読み終わった段階では好きなキャラクターの一人でしたが時間経過と共にちょっと苦手となり、この外伝の関わり方も好きではありません。
冨岡義勇外伝についてはちょっと釣り目で可愛いことと、鮭大根が好物であると言うのが強調されたことくらいしか良かったところはなかったです。
漫画なのでさらっと読んで終われるので小説でなくて良かったと思いました。
題材選びが悪いんじゃないかなと感じました。
13歳で最終選別を突破(寝てただけですが)してからの義勇少年が水柱になるまでとかを見たかったですがにページの制約の都合上は無理ですよね。
それであれば柱になったきっかけの任務が見たかったです。
実弥も煉獄さんも柱昇任試験なのでみんなこれでいいんじゃないかと思いました。
もしまたスピンオフをやるなら誰と組ませたら面白いだろう、一人でも十分ですが組ませるとしたら。
意外と炭治郎と実弥以外に合いそうな人物思いつかないんですが(原作の影響って大きいですね)村田さんとかだと面白そう。
それかよく話しかけてくれて好きだと言う煉獄さんかな。

煉獄杏寿郎外伝の全体の感想
煉獄さんの階級が甲でまだ一般隊士だった時の話。
こちらの話は結構良かったです。
ただビックリしたのは煉獄さんが柱になったのが19歳とかなり最近だったこと。
ファンブックに実力は柱上位と書かれていると聞いたことがありますがちょっと新参者過ぎませんか?
話は弟子である甘露寺蜜璃(後の恋柱)と剣術稽古をしているシーンから。
原作では一切の絡みはなかったものの設定が煉獄さんの継子であるのでここでその時の話を持ってくるのが良かったです。
蜜璃は煉獄さんの指導を受けるものの甘味休憩が欲しいと提案したところで弟の千寿郎が手作りのお菓子を持ってきてくれたので休憩に入ります。
千寿郎が甘露寺に作り方を教えてもらったと言うスイートポテトを食べて煉獄さんの「わっしょい」が出ました。
この「わっしょい」も聞いて見たかったので出てきたことで感動しました。
ちょっと気になったのが千寿郎はこのころは将来自分も炎柱になりたいと思っている頃なのに一緒に稽古せずに何お菓子作りしてるんだーって思いました。
煉獄さんネタについてはかなりしっかり組み込まれていて義勇さんももっと練って作ってもらうことはできなかったのかなと感じました。
そして鎹鴉からの伝令で炎柱である父愼寿郎は柱合会議に呼ばれますが無気力によりサボります。
お館様は煉獄さんから炎柱の状況聞くために柱合会議に出席させます。
この時点での柱は【悲鳴嶼・宇随・不死川・冨岡・胡蝶しのぶ】です。
父・愼寿郎は母が亡くなってから無気力になり任務中にも酒を飲んでいると伝えると天元が士気が下がるので引退を進め、悲鳴嶼さんも賛同。
実弥が炎柱が引退すると柱が足りないので困るという。
そこで煉獄さんが「それなら心配ない。自分が炎柱になればいい」と提案したことで実弥は柱になるのはそう簡単なことではないといきなり煉獄さんに向かって殴り掛かりますが全ての攻撃を煉獄さんは受け切り「隊士同士の戦いはご法度だ、でもありがとう。頑張るよ」と非常に前向きに返しました。
そしてお館様は次の任務で十二鬼月を倒して柱になるように任務を与えて行かせます。
任務には甘露寺も一緒に行き、ここで呼吸は使いませんが恋の呼吸の前身のようなものを感じ取って鬼殺隊士として成長を見せます。
煉獄さんも下弦の弐相手にタイマンで勝ちますし、奥義煉獄も出てきます。

甘露寺については煉獄さんとの雰囲気だけではなく、煉獄兄弟との雰囲気が非常に良い。
きっとお互い裕福な家庭の長子に生まれて、食欲も旺盛、力もあるので波長が合うのでしょう。
見た目も二人とも目立つし、甘露寺は高身長ですが煉獄さんとの身長差も良いですし非常に良い組み合わせです。
ストーリーは良い題材を選んでくれて、ファンブックの小ネタも入れてあって煉獄杏寿郎外伝は読みごたえ有です。
個人的には1年程しか経ってないので下弦の弐にあれだけ手こずることに違和感がありました。
無限列車での強さを見ると汗一つかかずに倒せそうな相手なので。
この場合、煉獄さんに限らずみんな柱の就任をもっと昔にしておくべきですね。
強いて言えば甘露寺との絡みは原作で見たかったのと甘露寺による炎の呼吸は見てみたいと原作読んだとき思いました。

柱昇任試験について
柱になる条件は階級が「甲」で十二鬼月を倒すか鬼を50体倒すこと。
十二鬼月とは言っても下弦です(上弦のメンツは113年間変わってない)。
しのぶさんの毒が下弦に効くのか分かりませんが共闘でもOKなので毒で弱らせたところを亡くなった元継子に頸を斬らせてたか鬼50体でコツコツだと思います。
実弥が下弦の壱で煉獄さんが下弦の弐を倒しています。
上弦を見た後だと下弦って雑魚イメージが強いですが無惨の配下の中で7番目から13番目までの強さなので十分に強敵であり、上弦ほどではないにしても簡単に補充できるものではないはず(特に壱~参)。
そのことを考えると2年くらいしか経過していないので壱の姑獲鳥は魘夢の前任者の可能性が高いのではないでしょうか。
弐の佩狼も轆轤の前任者だと思います(こちらは1年ですし)。
悲鳴嶼さんは柱就任が8年前なので更にその前任者でも問題ないですがその他の柱はここ2年内の就任が多いので参~陸だった可能性があるなと思いました。
何となく義勇は参のような気がします(上弦との戦いも参だったし参は上位層なので)。
甘露寺と無一郎は就任の速さから言って肆か伍だろうな。
ちょっと下弦に下っ端のような気がしますが無一郎なんかは無傷で倒してしまいそう。
それこそ、その戦いの中で漆の型・朧が完成したみたいなエピソードあったら面白い。
刀握って2か月で十二鬼月倒すとか炭治郎の狭霧山の稽古風景見てると尋常じゃない速さです。
柱みんなにも言えますが就任後にもどんどん実力上げているのがいいですね。
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