作中では既に故人となっており、初登場したのは168話「百世不磨(ひゃくせいふま)」。
出番としてはここが最初で最後ですが匡近は風柱・不死川実弥に大きな爪痕を残したキャラクターになります。
僅か1ページから読み取れる情報から実弥にとって大切な存在だと言うのは分かります。
連載終了後に発売された小説「風の道しるべ」にて詳しく紹介もされていますので粂野匡近と言う人物についてまとめてみました。
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プロフィール

鬼殺隊の隊員で下弦の壱の討伐へ実弥と共に向かい、命を落とした。
どことなく炭治郎に似ている。
本編での情報はここまでです。
続いて、小説の「風の道しるべ」からの情報です。
- 風の呼吸の使い手
- 最終的な階級は「甲」
- 野良時代の実弥を保護して自分の育手を紹介した実弥の兄弟子
- 明るく前向き、屈託のない笑顔
- 弟が鬼に殺されている(実弥には話していない)
- 実弥のことを弟のように大切に思っている
- 実弥とはお互い下の名前で呼び合う仲
- 左の頬に2か所の引っかいたような傷がある
- 実弥との稽古では実弥の159勝42敗6引き分けと圧倒的に負けている
- 柱になってモテたい
- しのぶと廊下で雑談する間柄
心を開かない実弥に何度も何度も向き合うことで信頼を勝ち得ている様子が描かれています。
これを考えると義勇さんも実弥と仲良くなるのは何度も負けずに接近し続ければ叶う話だなと想像できますね。
実弥との稽古では負けが多いが、実弥が強すぎることと、それでも稽古の相手に選ばれると言うことで隊士としての実力は十分なのではないでしょうか。
登場シーン
本編168話「百世不磨」
単行本19巻
不死川実弥が黒死牟との戦いの中で刀を踏みつけられ、銃で応戦するも苦戦を強いられているところで善良な人間から次々に死んでいくこの世の不条理について語るところ。
今のところ情報は少ないですが今後、アニメ化が進んで実弥が活躍する頃に出るであろうファンブックなどで更に詳細が分かるかも知れません。
何せ、匡近と接点のある主要キャラクターが実弥だけなので実弥が出てこないことには匡近にもスポットが当たらない。
期待値としては実弥関連は出番の有無に関わらず設定がされていることが多いので(クソ親父ですら名前が判明)鬼殺隊員の話ですし十分あり得るでしょう。
年齢については2歳ほど年上かと思います(音柱・宇随天元と同年代)。
不死川実弥との関係
鬼になった母親を殺して玄弥と別の道を歩んだ実弥が鬼殺隊の存在も知らず、日輪刀も持たずにある日、匡近に出会うことで風の呼吸を会得して鬼殺隊に入るきっかけを作った。
自分の育手を紹介したことで同門の兄弟子で鬼殺隊では先輩に当たる。
屈託のない笑顔に明るい性格、しつこいくらいのアタックで実弥の心を開いた人物。

匡近は自分がいなくなってもっちゃんと飯を食い、ちゃんと寝て、みんなと仲良くするようにと言う言葉を亡くなる寸前に実弥に伝えています。
きっと実弥は人のことを優先し、この3つが蔑ろになりやすい人物でそれを理解している匡近が遺言として伝えたかったことなんでしょう。
下弦の壱を倒して亡くなり、実弥だけが柱に昇格した直後の風柱就任時の柱合会議で匡近の遺書が実弥の手に渡りました。
それを実弥はお館様や他の柱の前で涙しながら匡近の遺書を読んでいました。
そこで、匡近は鬼に殺されて亡くなった弟と実弥を重ねて実の弟のように思っていたことが初めて分かった。
実弥のことを最も理解し、近い存在ではありましたが大事なことは笑顔の下に隠していたと言うところで匡近の本当の性格が少し分かりにくくなるエピソードですね。
本編以外での出番
今のところキメツ学園にも最終話の転生のメンバーにもいない。
同じように作中で故人である錆兎やカナエと比べるとどちらにも出ているので匡近はややモブ扱いに近い状態。
唯一接点のある実弥が家族との回想が多いため仕方なのないことかも知れませんが今後アニメ化が進んで実弥の人気が上がればセットで売り出される可能性もありますのでグッズなんかも充実する可能性があります。
キメツ学園については下弦の伍であった累が中学生として、下弦の陸を剥奪された響凱が教師になっているので匡近がなぜ出てこないのか(主人公との接点の有無だろうか)謎なところ。
村田さんのように学生でもいいし、実弥の先輩教師としてでもいいのではないでしょうか。
数学よりは社会や国語かジャージが似合いそうなので体育教師なんかが合いそうな気がしますね。
これからの教科は既に人気キャラクターが担当を受け持ってはいますが中高一貫ですので一教科数名の教科担当がいてもおかしくありません。
キメツ学園物語については過去にまとめた記事がありますのでご参考ください。
人気投票の順位は?
気になる人気の度合い。
鬼滅の刃では連載初期のアニメ化前に1回目の人気投票が行われ、2021年3月の連載終盤で2回目の投票が行われました。
結果は20票で70位でした。
70位は同率が4名おり、次のメンバーになります。
・鯉夏花魁
・産屋敷あまね
・須磨
・粂野匡近
既に亡くないて回想での出番も凄く少ない上に主人公と接点がないので仕方ないと思いますが同率のメンバーを見るとどうでしょう。
鯉夏花魁と同率と言うのはちょっと違和感ありますが、あまね様や須磨はなかなか知名度高い方ではないでしょうか?
ちなみに柱と関りがあって連載時に既に亡くなっていた者の順位はこちらです。
19位:錆兎 1,359票
25位:胡蝶 カナエ 342票
34位:時透 有一郎 231票
39位:真菰 193票
58位:煉獄 瑠火 35票
65位:冨岡 蔦子 25票
84位:不死川隊士の父 13票
<錆兎>
錆兎は初期に出て来て炭治郎を後押ししただけでなく、隊士になる前の義勇の同期で同じ時期に鱗滝左近次に師事していました。
柱稽古の合間に幼き日の義勇と一緒に参加した最終選別で亡くなったことを彼の口から告白され、錆兎の着物を形見として羽織にしていることが判明した。
主役級のこの二人とこれだけの関係があれば人気があってもおかしくないですよね。
アニメにも既に登場していますし。
人気投票は単行本には2票分あり、本誌と含めると3票ありますので人気の高い炭治郎又は義勇のファンが一緒に投票することもあるでしょう。
<胡蝶カナエ>
錆兎からは大きく下回りますが胡蝶カナエが25位と言うのは大健闘ではないでしょうか。
妹のしのぶが人気上位のキャラクターであることも大きく、姉の仇を討つ為に姉を殺した鬼に捨て身で挑み亡くなるなど印象深く、彼女と深い繋がりにより比較的高順位。
さらに、しのぶが亡くなる寸前に姉の幻想に檄を飛ばされるなどドラマチックなシーンがあるので印象に残りやすいのとキャラクターデザインがいいのもあるでしょう。
元花柱であり、階級が「柱」であることと亡くなった時に戦った相手が上弦の弐と言うことで拍も付いているのも要因の一つかも知れません。
<時透有一郎>
弟は人気投票3位の時透無一郎。
双子なのでビジュアルが無一郎と全く同じと言うのがちょっと伸びにくいのと11歳と幼いのも原因か。
エピソードとしては刀鍛冶の里編で無一郎が記憶を取り戻すシーンで有一郎の存在が明らかになります。
<真菰>
最終選別前の炭治郎が錆兎に負け続けて悩んでいる時に全集中の呼吸について教えてくれる優しき少女。
手鬼によるとスピードが速いとのこと。
出番はこれだけで特に義勇とは全く関係がないのでかなり健闘されていると思います。
<煉獄 瑠火>
煉獄さんのお母さん。
人気投票で全体的に無限列車の脇役が小人までくまなくランクインされているので納得です。
<冨岡 蔦子>
もう出番とか関係なく人気キャラクターの義勇さんパワーと言うところですね。
祝言の前日に弟を庇って鬼に喰われて亡くなると言うエピソードが主な登場シーン。
義勇さんの家族と言えば蔦子姉さんなので読者の認知度も高い。
<不死川隊士の父>
クソ親父こと実弥の父親の不死川恭梧ですね。
流石にこの人よりは匡近が上位で良かった。
もうちょっと上位でも良かったかなと言うランキングですが、階級が「甲」で肝心の実弥との関係ですが本編での紹介も極わずかのものでした。
小説「風の道しるべ」でかなり補足されているので認知度も徐々に上がっているのではないでしょうか。